嵌頓(かんとん)とは、何かにはまり込んで抜けなくなった状態をいいますが、嵌頓そけいヘルニアとは、おなかの中の臓器(小腸や卵巣、腸を包んでいる脂肪の膜など)がヘルニアの出口から出っぱなしになって、戻らなくなった状態を言います(図1:小腸が出っぱなしになり、戻らなくなった嵌頓そけいヘルニア)。 このようになると、入り込んだ臓器に血液が行かなくなり、放置すると壊死(くさってしまうこと)してしまいますので、できるだけ早く緊急手術が必要になります。手術が遅れると、ヘルニア修復術に加えて、小腸切除術などの追加手術が必要になります。ですから、そけいヘルニアがあって、自分でヘルニアを押し込んでも、おなかに腸が戻りづらいことが頻回あるようなら、早めに手術することをお勧めします。